先日の打ち合わせで、「それって神様からの賜物でしょ?」と言われた。
何のことかと言うと、ピアノに関する私の能力で、一番役にたっている「初見」。
初めて見た楽譜をすぐ弾く技術のこと。ピアノを専門にやっている人は大抵出来ます。
確かに、この初見力のおかげで練習時間を節約しているなとは思う←短ければ良い訳ではないが、急な依頼(実例…コンクールの5日前に伴奏を頼まれるとか)にも対応出来る。
私の場合、楽譜を見るとその音が頭で鳴り、それを実際にピアノで再現していく感覚。指が音を出すより先に頭の中で音が鳴っているのだ。
私はヤマハ音楽教室の幼児科出身なので、初見、聴奏、伴奏づけ、作曲など、子どもの時に身につけたものが役にたっているのは間違いない。
あと、グループレッスンだったのでアンサンブルも沢山あり、「聴きあいながら弾く」という体験が出来た。
田舎ながら周りには優秀な子が多く、先生がワーグナーの「マイスタージンガーの前奏曲」をアンサンブルにアレンジしたのを、皆その場ですぐ弾いていた(小5〜小6)
バルトークのミクロコスモスのワンフレーズを移調して弾く、なんかもやっていた。
今考えても高度!
しかも、皆ほとんど出来ていたので、良い意味でお互いにライバル心を持ち切磋琢磨する仲間に恵まれたことは大きい。
この小学生時期の体験が、今の伴奏や、アンサンブルが得意なピアニストとしての基礎になっていると思う。
老化と共に衰えることはあっても、一生消えない授かり物と私は思う。
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