ピアニストの辻󠄀千絵です。
今日はヴィオラ鈴木勇人さんのリサイタルを聴きに、ふきのとうホールに行って来ました!
プログラムはフンメル、カリヴォダ(初めて聴いた!)、エネスク、ブラームス。私はエネスクが特に気に入りました!
ピアノは札幌出身の野平枝里さん。お若いのに素晴らしかった!
ふきのとうホールは上手後方が良い音なのですが、そこには既に関係者がお座りに>.<
私は中央後方の上手寄りで聴かせて頂きました。
オーケストラのお仕事をしながらソロリサイタルの準備をするのは、本当に大変なことだったと思います。
室内楽でしか共演したことがない鈴木さんの素晴らしいソロを今回初めて聴かせて頂き、新しい時代が来た、世代交代が来たなと感じ入りました。
私はエネスクが特に気に入りました。
ブラームスのソナタは個人的に好きすぎて、楽譜だけ買ってあるので聴けて嬉しかったです。
ふきのとうホールは室内楽に向いていると言われていますが、正直一番向いているのは器楽より声楽だと個人的には思います。
私は毎年ふきのとうホールでピアノトリオの演奏会をしていますが、「ピアノの音量が大き過ぎる」と言われ続けて、物凄く気をつけて弾いています。
今日はベーゼンドルファーの蓋を半開にされていましたが、それでも音が大きいと思われた方はいらっしゃると思います。
でも、ピアニストだけが音量やバランスを気をつけなければいけないのでしょうか?
室内楽のために曲が書かれた当時、ふきのとうホールやKitara小ホールのような響きやグランドピアノを想定していたでしょうか?
今回のピアノの野平さんは、ヴィオラとピアニッシモでやり取りする時は完璧なバランスでした。ちゃんとコントロールされていました。ソナタはソリストとピアノは対等なので、現代のコンサートホールで室内楽をしようとしたら、今夜のバランスがデフォルトでしょう。
これを超えて豊かな音を鳴らせるか。ピアノ入りの室内楽のピアノ以外の現代の奏者に求められると思いました。
(これはあくまでもピアニスト目線の意見です。ご了承ください)
今日は平日というのもあり満席とはなりませんでしたが、全てのお客様が満足し、惜しみない拍手を送っていました。
札響の方も沢山応援に駆けつけていらっしゃいました!
今後2回3回と継続されることにより、鈴木さんのファン、ヴィオラのファン、室内楽のファンが増えて行かれることでしょう!
大変お疲れ様でした。
11/13もよろしくお願いいたしますm(_ _)m
【ピアニスト辻󠄀千絵公式ホームページ】
http://tsuji-piano.com/
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