胆振東部地震から5年

ピアニストの辻󠄀千絵です。
本日は胆振東部地震からはや5年。
改めて、犠牲になられた方々のご冥福をお祈り申し上げます。

札響の前コンサートマスター大平まゆみさんが、震災の1ヶ月後くらいに現地に演奏に行かれた時、あまりの惨状を目の当たりにして、予定プログラムを全て変更したというお話をしてくださったのを思い出します。

あの地震以来、我が家の玄関には水、非常食などの防災グッズを常備しております。

今でも思い出すのは、ブラックアウトのお陰で夜空の星が綺麗だったという話題。
私は地震で飛び起き、防災グッズからラジオを取り出し水シャワーをあび、あらゆるものに水を貯め、とにかく出来ることをするのに必死でした。（夫はボーゼンとして横たわっているだけでした）
家族の安否を確認したり、情報を収集したり。正直、星を見上げる余裕はマッタクありませんでした。

夜が明けてからは、我が家はかろうじて水とガスが使えたので、毎日お鍋でご飯を炊いておにぎりを作り、コンビニに走って手に入る食材を何とか仕入れましたね。

この時に後悔したことは、
充電式の照明のバッテリーが切れていたこと、
車から充電できる携帯電話用のケーブルを用意しておかなかったこと。
ケーブルは店内停電中のDocomoショップに並んで買いました~最後の一個でした。


震災直後に意外と困ったのは、家族親族以外からの安否確認メールです。
特に、よかれと思って送ってくださる「心を落ち着ける方法」などのお知らせ。
携帯の充電が切れかかっている中長文で送られて来て、申し訳ありませんが正直迷惑でした、すみません。
多分ご自身が同じ経験をされたらご理解いただけると思います！

震災の翌年には、日本音楽家ユニオンの会員が中心となり「あすなろコンサート」でむかわ町宮戸小学校に伺いました。その時演奏を聴いてくださった皆さんはお元気でしょうか?

まだまだ復興半ばかと思いますが、少しでもお元気になられるようお祈りしております!

【ピアニスト辻󠄀千絵公式ホームページ】
http://tsuji-piano.com/千絵