
ピアノに向いているかどうか。
プロの演奏家になれるかという話ではなく、お稽古ごととして始めたピアノが、自分の一生の財産として身につくか、というお話です。
才能とは。
教わっていないのに出来ること。
何故かやり方を知っていること。
と本で読んだことがあります。
足が速い、とかはそうですよね。
ピアノの場合はどうでしょう。
弾く=指を動かす、という動作に気を取られがちですが、やはり耳がいいことではないでしょうか?
絶対音感の話とは少し違って、ここで言うのは聞き分ける力のことです。
例えば、綺麗な音と汚い音を聞き分ける。
美しさがわかる、と言い換えてもいいです。
これが分からないと、どんなに指が動いても音楽に才能があるとは言えないと思います。
いい耳を育てるにはやはりいい音楽を聴くこと。
出来れば生の素晴らしい演奏を聴く。本物を聴くこと。
演奏会に行くのが難しければ、せめて普通にCDが流れている環境にあることですね。
クラシックでないなら、せめてピアノで演奏しているものとかがいいですね。
他のジャンルでも聞かないよりはずっといいです。
親御さんが音楽好きなお家は耳がいいし、センスもいいように思います。
練習している時は、静かな環境でピアノの音に集中出来るのが望ましいと思います。
練習中にテレビとかついていませんか?
ピアノを弾く=音を出す、なんですけど、聴く、が出来ないといい音が出せない。
これはペダルの練習の時にも大変重要になってきます。
指を動かすことばかりではなく、耳も意識して頂きたいなと思います。
あとは、ピアノが大好きだと言うことですね。
大好きだということが既に才能なんです。
それが努力に繋がりますからね。
私はそう思います。
例え手が小さくても、音の綺麗さ、美しいペダリングなど、自分の持っているもので光ることが才能を生かすということだと思います。
テキストが進んでいるとかコンクールに出るとかでは、はかれないものなんです…
身体を無理なく使うことが大切ですから、個人差もあります。
他と比べすぎないことも、頭の片隅に入れておきたいものです。
どんなにのんびりやっていても、高校生までコツコツ続ければ自分らしいピアノが弾けるようになります。
大人になってもきっと音楽が心の支えになってくれるでしょう。
これが本当の財産ですね。